2025年9月26日、27日に広島国際会議場で開催されたPyCon JP 2025にて、Python in Excelをより便利に使える実践プラクティスの紹介というトークをしてきました。

資料は以下に置いてあります。

Python in Excelをより便利に使える実践プラクティスの紹介

会場の広島国際会議場
オープニング

ちょっと致命的な勘違いをしていて、トーク枠の30分以外に質疑応答の時間があると思いこんでいたのですが、実は質疑応答も30分に含まれていました。練習では時間ギリギリで終わる想定だったので質問はないかと思っていましたが、2〜3分余ったので1人の質問を受け付けることができました。私は本番だと早口になるっぽくて、毎回練習より早く終わってしまうんですよね……。

トーク終了後も廊下で何名かの方から質問を受けました。Python in Excelが予想以上に参加者のみなさんの興味を引くテーマだったことを知り、今回のプロポーザルを出してよかったと思っています。Pythonユーザーの裾野を広げる意味で、ExcelにPythonを動かす標準機能ができたのはかなり大きいと思っています。今後も新機能があればキャッチアップしていきたいです。

キーノートスピーカーのSebastián Ramírezさんと大塚 あみさんは全くタイプが違う2人でしたが、どちらも「ハッカーマインドとはなにか」を教えてくれる点では共通しているように感じました。具体的な知見以外にもこういうモチベーションを上げてくれるきっかけをもらえるのが、オフラインイベントのいいところですね。

また、今回は初の地方開催でしたが、コミュニティ運営を中長期に渡って持続可能な体制にしようという主催メンバーの意思が感じられました。 今回の参加人数は累計522名、PyCon JP用のネットワーク提供はなし(会場提供のネットワークはあるものの、回線が弱め)と、東京開催のころと比べるとスケールダウンしたという見方もできるかもしれません。 しかし、私個人の実感としては、イベントの楽しさ自体は目減りした印象はありません。むしろ、地方開催により今まで参加しなかった層が参加してくれたお陰で、新しい風が入ってくれた感があります。 「今までやってきたことをこれだけ削っても楽しいカンファレンスは作れる」という前例を作ってくれたのは、今後のコミュニティの発展という意味で大きな成果だったと思います。

私は2013年、2014年にPyCon JPのスタッフをやっていました(2013年はAPAC)。 あの当時はPyCon JPが毎年規模を拡大し、右肩上がりに成長していく感覚がありました。 とはいえ、ボランティアスタッフで運営している以上、毎年前年を上回る派手なイベントにしようというのは無理があります。大きなカンファレンスに関われるのは楽しいものの、将来的に運営の人たちが暗黙のプレッシャーを感じないようにしてほしいな、とは思っていました。 今回の方針について決断した座長のnishimozさんを始め、主催メンバーのみなさんに心から感謝を申し上げます。

なお、今回は長めに休みを取って、開催後2日間かけて観光もしてきました。その際の様子は以下の別ブログでレポートしています。

PyCon JP 2025参加のため広島に行ってきた(参加レポートは後日書くので観光の話のみ)|ryu22e

まだまだ行けていない場所はあるのですが、来年のPyCon JPも同じ広島国際会議場で開催ということで、来年のお楽しみとして取っておきます。それでは、また来年お会いしましょう!