Pythonカンファレンス「PyCon mini Shizuoka 2024 continue」に参加してきました。

「Cloudflare WorkersにPythonがやってきた」というタイトルでトークもしてきました。

謎のキャラに迎えられながら会場入り

謎のキャラに迎えられながら会場入り

清水川 貴之さんによるキーノート「未知との出会い8」

Pyxelを使ってゲームを作る過程で学んだことについてのお話でした。

もともとファミコンゲームが好きで、ゲームを作りたいと思っていたという清水川さん。

学習コストが低いPyxelを使って、ゲームを作ることに挑戦したとのことです。

実際に作ってみて、自分が理解していないことがあることが判明し、「不知」が「未知」に転換したそうです。

また、効率よく未知と出会うために、以下を実践することが大切だとのことでした。

  • 本を読もう
  • 手を動かして体験しよう
  • 人と交流しよう

後半のパネルディスカッションでは、スタッフと清水川さんを交えて、Pythonコミュニティに関わったきっかけや、コミュニティ運営の苦労話、思い出話などを話されていました。

Cloudflare WorkersにPythonがやってきた

スピーカーは私です。資料は以下にあります。

Cloudflare WorkersにPythonがやってきた

本来なら昨年8月に発表する予定のトークですが、延長になったにもかかわらず、Cloudflare Workersにさほど大きなアップデートがなかったため、昨年作ったスライドをほぼそのまま使うことになりました。 昨年できなかったbuilt-in packagesの本番デプロイが未だにできるようになっていないのは想定外でした。 エラーメッセージも「comming soon」のままなのが何とも……。

Amazon Pollyで問題文読み上げ、数式も読み上げ

スピーカーは鈴木たかのりさん。

資料

電子化した学習教材に音声読み上げ機能を実装した際に利用したAmazon Pollyについてのお話でした。

boto3からAmazon Pollyを利用して、テキストの内容を読み上げる仕組みを作ったとのことです。

<phoneme>タグでふりがなを指定でしたり、発音レキシコンを使って単語の発音を定義できるそうです。

英語の教科書のように日本語と英語が混在するテキストでは正規表現で日本語と英語を分割して読み上げる、 数学の教科書に載っている数式を読み上げるために、MathjaxのAccessibility機能を利用するなど、科目ごとに自然な音読になるように工夫されているそうです。

Pythonで3Dモデリングをしてみよう: CadQuery Basic

スピーカーは佐野浩士さん。

資料

プログラマブルな3DCADであるCadQueryについてのお話でした。

3DCADの多くはGUIでの操作ですが、CadQueryはPythonで3Dモデリングを行うことができるライブラリです。

VS Code + Devcontainerで環境構築する前提で、CadQueryの基本的な使い方を紹介していました。

Djangoアプリケーション運用のリアル:問題発生から可視化、最適化への道

スピーカーはkashew_nutsさん。

資料

アプリケーション運用を行う上で、エラーの原因調査をしやすくするための取り組みについてのお話でした。

ログ出力では、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)がわかる内容にするのが重要とのこと。

以下のノウハウについても紹介されていました。

  • django-structlogのような構造化ロギングライブラリを利用
  • ERRORやWARNINGがあったらSlackに通知が届き、誰でも調査ができるように
  • APMを活用してボトルネック解消(例:SentryのPerformance Monitoring、DatadogのAPM)

PythonでPLATEAUのデータを扱ってみる

スピーカーはぴっかりんさん。

Project PLATEAUについての紹介をされていました。

Project PLATEAUとは、国土交通省主導の「日本全国の都市の3Dモデル化プロジェクト」。 Google Earthと違って、建物それぞれの意味や属性情報が付与されているのが特徴とのことです。

オープンデータなので、商用利用でも無料で利用でき、様々な利用事例があるそうです。

Pythonから利用する場合h、PlateauKitというライブラリを使うと便利だそうです。

LT・クロージング

LTの様子1

LTの様子1

LTの様子2

LTの様子2

LTの様子3

LTの様子3

LTの様子4

LTの様子4

クロージングの様子

クロージングの様子

最後に

聞いたところによると、今回のPyCon mini Shizuokaはコロナ禍前から計画されていたもので、約5年ごしに開催されたとのことでした。

コロナ禍もあり、昨年の台風もありと、様々な不運に見舞われたものの、無事開催されてよかったです。スタッフの皆さん、お疲れ様でした!

イベントとは別に、さわやかハンバーグやおでんなど、静岡の美味しいものも堪能できました。次回の参加も楽しみにしています!

さわやかハンバーグ

さわやかハンバーグ

静岡おでん

静岡おでん