2024/05/25、鹿児島県鹿児島市で開催されたPyCon Kyushu 2024 KAGOSHIMAにて、『Excel + Pythonでデータ解析、集計が捗る!「Python in Excel」の紹介』というタイトルで話してきました。

PyCon Kyushu 2024 KAGOSHIMAのステッカー

基調講演

基調講演は、渕田孝康さんの「蛇に翼」。

コンピュータとプログラミング言語の歴史を振り返るお話でした。

淵田さんの予測によると、2040年ごろにはプログラミング言語自体がなくなり、生成AIにプロンプトを与えるのが一般的になるとのこと。そのころに私が現役で働いているかどうかはわかりませんが、淵田さんの予測が当たれば、プログラミングは古代のロストテクノロジーのようになるかもしれません。

ランチ

ランチ

PandasAI:生成AIがデータ分析業務にもたらすパラダイムシフト

スピーカーは丹野良介さん。

生成AIでPandasのコードを作成できるライブラリPandasAIの紹介でした。

機械学習で大半の時間を占める前処理もAIがやってくれるようで、非常に便利そうです。

PandasAIの内部でAIに投げるプロンプトを適切なものになるよう調整してくれるので、人間が苦労する部分が減るのはありがたいです。

データ分析を生成AIとPythonで!

スピーカーは小川英幸さん。

従来は人間の役割と考えられてきた課題抽出、意思決定でLLMを活用することで、制度が上がる可能性があるとのこと。

前の発表でも感じましたが、生成AIの登場で仕事のやり方が大きく変わることになりそうですね。

プロファイラを使ってPythonアプリをチューニングしよう

スピーカーは岡野真也さん。

Python標準のプロファイラとして以下を紹介されていました。

  • timeitモジュール
  • cProfileモジュール(pstatsモジュールでプロファイル結果を読む)

サードパーティでは以下のプロファイラや可視化ツールがあるとのことです。

  • Django Debug Toolbar(プロファイラ)
  • Scalene(プロファイラ)
  • SnakeViz(可視化)
  • gprof2dot(可視化)

また、業務でやる場合は、プロファイル以前にあらかじめめ性能要件を決めておくことが重要とのことでした。

Python Web UIフレームワークのススメ

スピーカーは寺田学さん。

HTMLでUIを定義するGUIフレームワークの紹介でした。

  • Streamlit
  • Gradio
  • Dash
  • Panel

Streamlitだとビルドして実行ファイルにまとめることもできるそうです。 GUIはPythonの苦手分野だったはずですが、こういったフレームワークの登場で、PythonでGUIアプリケーションを作ることが容易になってきているようです。

Excel + Pythonでデータ解析、集計が捗る!「Python in Excel」の紹介

スピーカーは私です。資料は以下に公開しています。

https://pycon-kyushu-2024-python-in-excel.ryu22e.dev/

時間が足りなくて最後は駆け足気味でしたが、面白かったとの声をいただいたので、やった甲斐がありました。ありがとうございました!

Pythonで作る堅牢なソフトウェア

スピーカーは土屋俊介さん。

変更に強いソフトウェア設計についてのお話でした。 型ヒントを活用することで、読みやすいコードを書くことができるとのことでした。 最近は動的言語でも型の話題を耳にすることが増えてきて、型を重視するトレンドになってきたと感じます。

LT

LT1
LT2
LT3
LT4
LT5

クロージング

最後はクロージング。

クロージング1

参加人数は110人とのことです。

クロージング2

みなさん、お疲れさまでした!

懇親会

https://sizu.me/ryu22e/posts/4r8w4o19b8ic

最後に

鹿児島市には初めて行きましたが、昭和の雰囲気を残しつつ都会的な部分もある面白い街でした。 次回の開催予定は未定とのことですが、ぜひ開催してほしいです。県外民としては九州のいろいろな県に行ける機会が増えるので、楽しみです。