「テスト駆動Python」という本のレビューをしました。
本書はpytestというテストフレームワークの解説本ですが、使い方の説明だけにとどまらない実践的な内容になっています。
Tasksという簡単なアプリケーションをサンプルとし、実際の開発でpytestをどう使うと便利なのか、丁寧に解説してくれています。
私は普段Pythonを使っているので、使ったことはないもののpytestの存在は知っていましたが、本書のレビューをさせてもらって、その便利さに驚きました。
テスト結果の表示内容のカスタマイズ・pdbを使ったステップ実行など、デバッグ作業を助けてくれる仕組みが多数用意されています。
また、複数テストで実行するロジックを共通化した「フィクスチャ」・テストのパラメータ化などを使うことで、ちょっと複雑なテストでも簡潔に書けます。
標準のunittestで満足していた人は、一度この本を読んでみてください。きっと使ってみたくなると思います。
「pytestって興味はあるけど、そもそもテスト駆動開発がよくわかっていない」という人も安心してください。監修の安井力さんが巻末のコラムでテスト駆動開発について分かりやすく解説してくれています。
Pythonを使っている現場なら1社に1冊置いておきたい本です。ぜひお買い求めください!